海舟も好む「北の国から」の清吉さん名シーン
北海道の天候から市場の流れなどをニュース等で接する海舟にとって、「北の国から」がベースになっている。過日、小堺さんが満を持して2億4千万の…ものまねに出演された経緯から、自分のベストセレクトシーンをもう一度観たい観たいとリクエストがあったのでお目当ての箇所を目掛けて見始めた。
純君が、東京=お母さんのところに帰ろうとして、駅内で清吉さんが見送る前のシーンです。(こんな感じで話されてるはずです)
あの年はひどい冷害でねぇ、
おまけに、トラクターが導入されて営農方式がどんどん変わってさ。
一緒に入植した連中がうちをたたんで次々と麓郷を出て行った。
11月だったなあ。親しかった連中が4軒一緒に離農していってねえ。
そん時わし、やっぱり送りに来たもんだ。
雪がもう、ちらほら降り始めててなあ。
北島三郎がはやってた。
出ていくもんの家族が4組、送るほうは、わしと女房の二人。
誰も一言もしゃべらんかった。
だけどなあ、そん時わし、心ん中で、正直何考えてたか言おうか。
おまえら、いいか、負けて逃げるんだぞ。
20何年一緒に働き、おまえらの苦しみも、悲しみも、悔しさも、
わしゃ~一切知ってるつもりだ。
だから他人にとやかくは言わせん。他人に偉そうな批判はさせん。
しかし、わしには、言う権利がある。
おまえら、負けて逃げるんじゃ。
わしらを裏切って逃げ出していくんじゃ。
そのことだけは、よ~~く、覚えとけ。
もう何十回とは言わず観ている青っちとしては、今までとは全く違った感覚を受けた。久し振りに胸がブチ破られそうで、グングンと身体に迫ってきた。「人はかわれぞ 我はかわらじ」だ!
ところで海舟がなぜこのシーンをベストセレクトとして挙げているのかは不明だが、いつか本人が彼らしい感性をもって話すことだろう。それまでは、今までがそうであったように、あたたかく見守っておきたい。
DVDも良かったのですが、やはり「北の国から」は、このBlu-rayだと、満足度というよりも今まで感じなかった音も色彩も格別です。