「償い」

フジ「ビギナー」が再放送される中、『名物裁判長が、「退官」』という。

時に、駅構内で、銀行員へ暴行、死亡させた少年2人の公判で、さだまさしさんの歌「償い」を引き合いに出しながら反省を促す場面は、今も鮮明に記憶にある。

判決後、閉廷する直前だった。反省の色が見られない少年2人に対し、裁判長は「唐突だが、さだまさしの『償い』という歌を聴いたことがあるだろうか」と切り出した。

うつむいたままの2人に、「この歌の、せめて歌詞だけでも読めば、なぜ君らの反省の弁が人の心を打たないか分かるだろう」と少年の心に訴えた。

「償い」は昭和57年に発売されたアルバム「夢の轍(わだち)」の収録曲。知人の実話を元に、さだが作詞作曲した。交通事故で夫を亡くした夫人の元へ、はねた若者が仕送りを続ける内容。

「何もかも忘れて 働いて 働いて 償いきれるはずもないが…」という若者の胸中が、聴く人の胸に迫る。7年後に謝罪を受け入れた夫人。

「ありがとう あなたの優しい気持ちはよくわかりました…」と続く。

この歌は今も、交通安全キャンペーンで使われる。数年前にも、ラジオのたった1回のオンエアがきっかけで、リスナーの若者たちが人の命について話し合うコーナーができたほど。命の尊さとともに、犯し罪への「償い」についても訴えている。

今回の裁判を伝え聞いたさださんは、サンケイスポーツの取材に「法律で心を裁くには限界がある。今回、実刑判決で決着がついたのではなく、心の部分の反省を促したのではないでしょうか」とコメント。

そのうえで、「この歌の若者は命がけで謝罪したんです。人の命を奪ったことに対する誠実な謝罪こそ大切。裁判長はそのことを2人に訴えたかったのでは」と語った。

裁判で2人は「深くおわびします」と口では反省する一方、酔っ払った被害者が絡んできた結果の過剰防衛に当たるなどと主張。

裁判長は「被害者に命を奪われるまでの落ち度はなかった」と弁護側主張を退けた。被害者の兄は閉廷後会見し、「裁判長に遺族の思いを酌んでいただいた。彼らも判決を肝に銘じて、しっかり歩んでほしい」と話し、本当の更生を2人に期待していた。(サンケイスポーツ 2002.2.20参照)

退官後は、法科大学院の教官として、「刑事裁判の醍醐味を、若い人に伝えたい」とのこと。

青は、出来たら、「ビギナー2」で、この方をモデル化しての作品が出来ることを望みたいなぁ。

~ 宜しかったら、人気blogランキングへ 応援を ! ~

Pocket

「償い」” に対して 2 件のコメントがあります

  1. 白雪 姫 より:

    「償い」で検索をかけたら、このサイトに来ました。はじめまして。
    この裁判官の発言についてあちらこちらのサイトで話題になっていますが、退官されたというニュースはここではじめてしりました。
    20年も前のしかもヒット曲でもないさださんの曲をよく知っていたなぁというのが、わたしの驚きで。しかも、法廷という場でいわば「芸能ねた」のようなことを言うのもすごい。
    この裁判官さんについても、気になってきました。

  2. 青っち より:

    白雪さまへ 青っちです。(^^)v
    貴重なコメント有難うございます。
    裁判官殿も、新聞やテレビドラマで出るような堅物人
    ばかりでないもんですね!
    青も時折、相談側で直面する光景ですが、最近はかな
    り「普通人」殿が居られます。
    先程、白雪様のサイトにお邪魔させて頂き、かなりオ
    ープンに心根を出されてる点が、青にすれば感銘を受
    けた次第です。
    そのまま、お邪魔しようか迷いましたが、ひとまず今
    コメントをと思い。
    また何時でも気楽にご訪問並びにコメントを戴ければ
    幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です