七・五・三、

学ぶこと」と「働くこと

「七・五・三転職」これは新規学卒就職者のうち、3年以内に会社を辞める割合が、中学卒で7割、高校卒で5割、大学卒で3割に達する状況を意味する言葉。統計的にも信頼性は高い数値だそうだ(^^)v

日本人は「石の上にも三年」という格言にも代表されるよう、辛抱することを尊び、教え伝えてきたはずなのですが、現状はこのようなものなのだそうだ。

これは企業にとっては忌々しき事態!

時間やお金などの多大なコストをかけて採用した期待の人材がどんどん辞めていってしまう訳で、これでは儲けをどんどんドブに捨ててしまっているようなものだ。

このような背景のもと、企業は新規学卒者の採用意欲を低下させ、そのために若者の就労機会が減る。結果として、企業と若者とのハッピーな出会いの確率は減ってしまうため、早期退職に拍車がかかる。こんな悪循環も働いているような気が。

ではなぜこのような状況となってしまったのか。

以下、青の周りの方々の体験も踏まえ考えてみたい。

そもそも日本の教育の現場というものが実社会からかけ離れてしまっている、これが非常に大きな問題なのではないかと思う。

小・中・高・大学と基本的には16年もの時間をかけて勉強することを強要したり、されたりする割には、その目的とか必要性については教えたり、教えられることはほとんどない。

象徴的な例を挙げれば、「勉強しなさい」とばかり口うるさく言う親が、子供に「どうして勉強しなきゃならないの?」と急にきかれて思わず口ごもってしまう、そんなことだ。

青は、学校等において勉強することの目的とは、「将来、自分が社会人として自立するときに自分が幸せと感じられ、かつ経済的にも有効な職業を選択する可能性を高めるため」であると思う。

誤解を招かぬよう敢えて・・・これは「より偏差値の高い大学に行って有名大企業に入るため」というような“高度成長期”的な価値観のことでは無論ない。

青が言いたいことは、分かりやすく言えば「学校で学ぶ期間というのは実社会で働くための準備期間・助走期間である」ということ。

このように書くと「何を当たり前のこと」をと、言われちゃうかなぁ。

でも、こんな当たり前のことを学校(少なくとも小学校や中学校)では教えているとは思えない。

テストで良い点を取ること、より偏差値の高い学校へ進学すること、或いは、クラスメートを出し抜くため、そんなことだけが目的の「勉強のための勉強」しか行われていないような気がする。

しかし、考えてみれば、人生において勉強だけをしていればよい期間とはごく僅かなものだ。

誰でも大人になれば40年か、あるいはもっと長い期間にわたって何らかの職業に就き、働きつづける義務があるのです。人生の大半の時間とは(睡眠を除けば)働くことに充てられる訳で、ここで幸福感や充実感を味わえないことは大変な不幸の原因となるはずだ。

それに加え、「学ぶ」期間を「勉強のための勉強」だけに費やすには、あまりにもその(人生において貴重な)時間がもったいないと言うこともできる。

だからこそ、社会人としてデビューするまでの「学ぶ」期間が、その後に確実に待ち受けている「働く」期間と断絶していては絶対にいけない訳だ。

具体的に言えば、学校の先生は「君たちは○年後には社会に出るのだから、その時にどんなことを生業とし、どう生活を組み立てていくのか、そういうことをよく考えながら、自分に必要な知識や能力を学び取っていかなくてはいけないよ」というようなことをはっきりと伝えるべきだ。

当時、周りの体験から言えば、そのようなことを教えてくれた先生はいなかったし、大学4年になってさえ、就職活動の動機は「もう卒業しなければならないから」というような非常に無自覚的な状況。

そして「何となく」就職した会社の入社式の日に「自分はこの会社で40年働くことを本当に決めたのか?!!(これが自分の望んだ人生?)」と呆然としたことかと。良く聞いた台詞であった。

確かに各自、自分自身が選んだ道ではあったはずなのだが、真の意味で、主体的な選択とは到底いえないものだ。

それまで彼等は自分自身の職業生活(=人生)についてなんて真剣に考えたことは無かったからだ。

例えば、小学生に「株取引のシミュレーションをさせる授業」、そんなことが話題になったりします。いわく経済の実態をリアルに学ぶとか。しかしそれだけの試みでは、あまりに幸せな「職業選択」へ結びつくとは思えにくい。

むしろ、株式市場にはどんな職業の人たちが働いていて、どのようにして市場を動かしているのか、そういう事を教えてあげて欲しいと思う。

そのようにして、具体的な情報を与えながら、自分の職業生活(=人生そのもの)について考えさせ、イメージを持たせること。

そういうことをせめて中学生のころからでも行っておけば「七・五・三転職」なんてことにはならないのではないか?

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