アッツイもの

随分前に読み終えてた河合隼雄氏シリーズ。今日は、再度とある本を読み返した。こころの処方箋(新潮文庫)」だ。そん中で、「やってみよう」と、いう気になる一節に出くわす。著者が以前米国で、ウォーター・ゲート事件での証人喚問の実況中継を見ていて驚いたという話が紹介されているくだりだ。

盗聴をした人間が、実際にどのようにしていたか電話の受話器を使ってやってみろと命令される。その際、言われた人間が、実演する前に、真剣な顔で「まさか、これは盗聴されていないでしょうね」とやって、居合わせた議員たちの爆笑を誘ったというのだ。

真面目一方に見える日本の国会と比較した河合さんが、このあとどんなことを書いているかは、この章のタイトルが「マジメも休み休み言え」となっていることで想像できるっちゃね。

何より、読み返してのことだけに、考えも一入。この本は、55の短文から成り立ってるが、一つひとつが、味わい深い。

そん中でもねぇ、最後の「すべての人が創造性を持っている」における「『私が生きた』と言えるような人生をつくり出すこと」が、人の生き方にとって重要であるとの指摘には大いに賛同する。

たまたま、「NHKのプロジェクトX」のビデオが青宅にはあるが、ビデオと云っても自前録画で、初回販売のみしか購入はしてないが。

で、富士山頂に気象台レーダーを取り付ける男たちのドラマを見た。いつもの通り、アッツイものが、込み上げて来るよね!

この番組そのものが、「私が生きた」って、云える実感を持つ喜びを持つことのかけがえのなさを訴えているように青は思う。

本とテレビのドキュメント番組の相乗効果で、爽快な気分に久し振りにひたれた。

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