共生を掲げるなら、

赤坂プリンスで開かれた、民主党両院議員総会において、小沢新代表が選ばれた。Live中継で流れる、管氏と小沢氏の演説。前回、この演説で前原氏が党両院の支持を得ただけにマスコミも注目。「政治生命をかけ…まずは自身を変える!」と律した小沢氏に軍配。

代表選に際しては、改革理念を示す『キーワード』として、「公正な国」、「共生」を掲げ、環境問題への取組や、アジア外交重視を打ち出し、内政の重要課題として、『1,人づくり、2,地方支援のあり方、3,格差社会の是正』を挙げた。

また、その後の会見では、「国民にアピールするためには、きちんとした我が方の考え方を分かりやすく出していかなくてはいけない」と指摘。

各方面でのメディアを見終えながら、手元の日本放送出版協会刊である「ヒロシマ爆心地」の最終ページを幾度となく読み返す。

広島原爆は、上空580メートルで爆発。地表は、4000度近くに達した。山口県在住の立野ツネ子さんは、その爆心から僅か500メートルの塚本町(現・堺町)で被爆。

「瞬間!熱いオレンジ色が覆いかぶさってきた!!」。焦熱の極限から生還した数少ないお1人である。

山口県の被爆者数は、人口比率で広島・長崎に次ぎ全国で3番目。

だが、立野さんは差別の眼を避け、周囲にも多くを語ろうとはしなかった。彼女が心を開いたのは、彼女を取り巻く地域の明るい「わ」に縁してからだという。

何故、生き残ったか!・・・、そう自問しながら83歳を迎えた彼女は、地域の友の幸せを祈り、「わ」へ「対話」へと率先。目下、青少年に語る被爆の絵も描かれておられる。

全世界の被爆者を追悼する「世界平和祈願の碑」には、正面に両手を広げた勇気の像が立つ。絶望から希望の人生へ、強き一念の変革こそ、人類平和を築く原動力ほかならない。至言にも「心の一法より国土世間も出来する」とあるとおりだ。

真の『共生』を掲げ往く中、人間主義を貫く勇者の声は、必ずや万人の魂を揺さぶるものであることを銘記しておきたい。

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